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2024/07/06

Papyrus 6.7 (2024-06) の正式なリリースアナウンスが出ました

 前回の記事では少し待った方がよさそうだと書きましたが、無事に正式なリリースアナウンスが出ました。


そして、Papyrus 6.7 の RCP 版もダウンロードサイトから無事に入手することが出来るようになりました。


問題なく起動しました。



新しいバージョンの Papyrus を最初に立ち上げたら、Papyrus SW Designer や SysML 1.6 などのプラグインを Eclipse Marketplace からインストールしています。


いつもは「Find」と書かれている検索フィールドに "Papyrus" と入力して[Go]を押すと、Papyrus関係のプラグインが表示されるのですが、なぜかエラーが発生してしまいます。


「500 Service unavailable」

とのことです。3つのPCで日を変えてやってみましたが、同じエラーが発生してしまいます。原因究明を進めてもいいのですが、Eclipse Marketplace の Webサイト からもインストール可能なので、そちらで進めようかと思います。通常時には使わない初期設定だけですし。
まずは Eclipse Marketplace サイト にいきます。


ここで "Papyrus" といれて [Search] するといいのですが、結果が表示されませんでした。Marketplace 側で問題が発生しているのかもしれませんね。

そのため、左側に表示されている [MARKETS] の所から辿っていきます。
Tools → Modeling Tools
をひたすら辿るという地味な作業になりますが、だいたい [3] 番目か [4] 番目くらいで SysML や Moka などが出てくると思います。


あとは該当するプラグインの [Install] ボタンをマウスで Drag し、Papyrus 上で Drop することでインストールされます。

前の記事で紹介されていた Sirius ベースの ダイアログ表示とかも、追々試していこうかと思います。

2024/07/02

Papyrus 6.7 が出たような出てないような。そして今後のアナウンス。

3の倍数の月(3月、6月、9月、12月)は新バージョンの Papyrus リリースに心躍らせる月なのですが(スキップされる月も多いですが)、この6月に「Papyrus 6.7」がリリースさせた模様です。

「模様です」というのは変な表現ですが、ダウンロードサイト(ここ) はまだ更新されておらずバージョン 6.6 のままです。ただ Papyrus フォーラムの記事:
がアップされており、そのタイトルの通り、リリースされた模様です。

僕はRCP版を基本使っているのですが、上記フォーラムに記載されたRCP版リンクからダウンロードした「papyrus-2024-06-6.7.0-win64.zip」ファイルを展開すると、タイムスタンプが 2022/12 のものとなっています(以下のエクスプローラ画面で見て取れます)。


実際、RCP (papyrus.exe)を起動すると、以下のように "2022-12" と入ったスプラッシュ画面が上がってきます。


だめおし、ではないですが起動後の papyrus のメニューから "About Papyrus" の画面を表示させると "2022-12 (4.26)" となっています。


何かの手違いかと思いますが、少なくとも RCP 版はオフィシャルなダウンロードサイトに上がってくるのを待った方が良さそうです。

なお先の記事には今後に関する様々な情報が記載されています。簡単に要約すると以下とのことでした。
  • このリリースは、GMF (ダイアグラム用) と XWT (プロパティ ビュー用) に基づく最後のリリースであり、次のリリースからは Sirius (ダイアグラム) と EEF (プロパティ ビュー) に基づく予定。
  • それもあり、次の Papyrus バージョンは Papyrus 7.0 と呼ばれるメジャーバージョンになる予定で、Eclipse 2024-12向けに計画されている。
  • 変更の範囲と数を考えると、2024年12月というのは暫定的な目標であり、必要な場合、移行プロセスは2025年に続行される。
色々と知っている内容とあわせて、ざっくりとした僕の理解は、
  • Web ベース と Desktop ベース のどちらのプラットフォームも実現可能な Eclipse-Sirius というものを OBEO 社が開発中ですが、今後、Papyrus も、この Eclipse-Sirius ベースに移行する
です(間違っているかもしれませんが)。

なお、色々と知っている内容としては、
  • Eclipse-Sirius のサイトは ここ です
  • (Sirius + Papyrus) × Web というウェビナーが ここ から閲覧できます(EclipseCon 2023 in Ludwigsburg, Germany) 
と、後、特に興味がある
  • SysON という webベースの SysMLv2 モデラ―が開発中(SysON は ここ です)
です。

SysON が SysMLv2 向けのモデラ―であること、Sirius ベースであること、また Papyrus の統合を想定していることは SysON の GitHub ページ に記載されていたため把握していましたが、正式に Papyrus 側からアナウンスされたのを見たのは個人的には初めてでした。

これら諸々のボリューム感を考えると「必要な場合は、移行プロセスは2025年に続行」かなと思えたりしますが、Papyrus も少し形を変えて後も進化し続けることは、とてもうれしく思っています。

ps.
実は過日 SysON のことを知った後、「もしかして Papyrus は SysON に統合されて発展的解消するのかな?」と考えたりしてて、「その場合、このブログはどうしようか。。。 最悪終了かな。。。」と思ったりもしていました(それもあって、今年はあまり記事を更新していませんでした)。Papyrus 7.0 として、この先も継続するのであれば、僕としても引き続き、記事を書いていければ、と思っています。