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2021/06/25

オフィシャルなリリーススケジュールでの次版は 2021-09 だけど 2021-06 RCP はリリースされる予定

先日来の記事で 2021-06 リリースが厳しそうかなとはお伝えしていますが、最終的な結論としては、XWTとの統合に関する問題により、オフィシャルには 2021-06 はスキップされ、2021-09 が正式リリースとなる模様です。ただ、RCPに関しては、2021-06 相応のものが今後リリースされていく模様ですね。

Papyrus Forum の以下の記事にて説明されています:

少し残念ですが、致し方ないですね。。。

この先は、2021-06 RCP のリリースに合わせてて今後の評価を進めていこうかと思っています。

なおフォーラムの以下の記事に少し憤りを感じる投稿がありましたが、大人の対応がなされました:
僕も「Papyrus is not in the 2021-06 release train」の Reply の意見と同意見です:
I really like your way to not release just because of a schedule, but to only release tested and working builds.

仕事でやっている場合には、そういう訳にはいかない時もありますが。。。 

2021/06/11

Papyrus 2021-06 のリリースは厳しそう・・・

前の記事に記載した通り、Papyrus 2021-06 の早期リリースに期待していたのですが、Papyrus の Forum における記事:

Cannot install Papyrus-Update-5.2.0I2.zip on 2021-06 - missing XWT

に以下の記載があるのを見つけました(Wed, 09 June 2021 13:28):

due to the missing XWT (and other rather late fixes) we were not fully sure to provide a stable release as part of the release train. Therefore, Papyrus temporarily leaves the train for Eclipse 2021-06. However, we will provide a 2021-06 compatible update site as soon as possible to enable users installing Papyrus in the upcoming release. This update site will be announced in the forum.


うーん・・・

オフィシャルなリリースは遅れて、何かしら update site が提供されるみたいですね。

ちなみに話題の一つである XWT とは、ここに説明があるものです。

思ったよりも難産の様ですね。。。

前の記事では、少し楽観的に考えていた様ですね。

ちなみに Papyrus の各種プラグインの状況は このGerritのサイト で確認出来ます。

確かに失敗ビルドも多いのですが、古い開発品もいっぱいあって、どれが成功してないと問題なのか、見通しづらいというのはありますが。。。

どちらにしても、Papyrus Forum での update site のアナウンスを待ちたく思います。

少し残念です。。



2021/06/09

2021-06 Papyrus はいつ出るの?

そういえば 2021-06 Nightly の評価を進めていますが、既に6月に入ってしまったので、評価している奴がリリース版なのか、そうでないのか、が不明確になってきていますね。

まずベースとなる Eclipse 2021-06 のリリースは

June 16, 2021

に予定されています(リリースプランのページ)。

ベースの Eclipse がリリースされた後、早い時で数日、遅い時で数週間ぐらいした後で、同版に対応した Papyrus がリリースされます。

最近はリリースが少し遅れ気味ではありますが、現在の2021-06評価での感覚としては大幅な遅れはないのでは、と思っています。

SysML 1.6 プラグインの件は気になりますが、先に Papyrus 自体がリリースされ、その後、同Papyrusに対して SysML プラグインが対応するという手はとれるかと思います(その時点で問題がクリアになっており、後は SysML プラグイン側のみが対応すればよい状況であれば)。

それらを総じて、ざっくりと考えると、

2021年6月23日(水)

あたりが正式リリースではないでしょうか。予想ですが。

2021/06/08

2021-06 Nightly + SysML 1.6 プラグインで Requirement Extension を試してみた

前の記事に記載した様に、少し特殊なことをすれば、現在の Papyrus 2021-06 Nightly と SysML 1.6 プラグインによるダイアグラム表示を確認することが出来ます。

そこで気になっていた SysML 1.6 での Requirement Extension を試してみました。

試した結果のダイアグラム表示は以下です:


なかなかいい感じですね。

少し気になったのは、Requirement Extension は Profile で Stereotype のため、何かしらのモデルに Stereotype を適用する形になるため、その元となるモデルをどのように作成するか、です。

最初、要求図上で作成した Requirement に Extension の Stereotype を適用してみたのですが、それこそ
<<Requirement, PerformanceRequirement>>
のように、2つの Stereotype が適用されている形となります。

下図右下の黄色にしたモデル表現の様です。


適用されている Stereotype の Requirement と Performance Requirement の両方の id と text が規定可能となっています。

これが Requirement Extension に対する正しい定義モデルなのかどうか確認出来ていませんが、実運用上ではトラブルの元にはなりそうです。なお、正しい定義モデルかどうかの確認は、
  • Requirement Extension は Requirement に対してどのように仕様定義されているか
  • Papyrus の Requirement Extension はその仕様定義に即した表現となっているか
  • その仕様定義では異なるプロパティと区画表現にて独立化される結果となるか
が必要になりそうですね。

上記の運用上のトラブルを避けることを念頭に現在は、
  1. Model Explorer 上で UML for SysML 1.6 メニューから素の Class を作成
  2. 作成した Class に対して Requirement Extension の Stereotype を適用
としています。

ただユースケースとして、
  1. まずはカテゴリを気にせずに要求をリストアップ
  2. その後、各要求をカテゴリに分類
とした場合の使い方に対する注意が必要そうです。例えば
  • 元の要求をそのままに、新たにカテゴライズした要求を作成し関係を張る
  • 元の要求に新たに Stereotype を適用し、元の要求の内容をコピペ
とか考えられますが、運用としてはどちらもありそうですね。

少し検討してみたく思います。。

なお 「UML for SysML 1.6 > Class に Stereotype 適用した Requirement Extension」では、Extension で拡張された「Risk」と「Verify method」がプロパティから選択可能となっています。


残念ながら <<Requirement, PerformanceRequirement>> の2つが適用されたモデルでは、この「SysML 1.6」のプロパティー画面が正しく表示されませんでした(真っ白)。

ツール機能を含めた運用としては、両 Stereotype の同時適用は避けた方が良さそうです。


そろそろ RCP Nightly(2021-06)を使い始めてもいいかも(その4)/ SysML

これまでの記事にも記載した通り、最新の Papyrus における SysML プラグインはデバッグ中の状況みたいですが、最新の SysML Nightly Plugin を導入した後にテストをしてみようとしてふと気が付きました。

Papyrus のプロジェクトを作成する際に、最初に作成するダイアグラムを指定できるのですが、そこの選択肢として SysML のダイアグラムが表示されています。


このような感じです。
プロジェクトを作成するダイアログ上で Next (次へ)を進んでいって、一番最後に表示される画面です。ここまで行かずにプロジェクト作成を完了することも多いのですが、この一番最後の画面でプロジェクト作成時に同時に作成するダイアグラムを(複数)指定できます。

この中の SysML ダイアグラムをチェックして、どうなるか試してみました :-)

結果は以下です:


無事にダイアグラムが作成されています!

とりあえずブロック定義図でモデル化を試してみましたが、普通に使えそうです。

現在発生しているSysMLプラグインの問題は、ダイアグラム作成用のドロップダウンメニューが表示されないという現象ですが、
  • とりあえず最初に全ての空のダイアグラムを作成
  • その上にモデル作成を実施
  • 別のダイアグラムが必要な場合は、最初に作成したダイアグラムをコピーして、その上の既存のモデル要素をダイアグラムから削除し(注:モデルの削除ではなく、ダイアグラム表示の削除)、新たなモデルを作成
として進めることで、当面は運用可能かもしれません。

色々と試してみたいこととかあるので、無事に問題が解消されるまでは、このやり方で進めようかと思います。

なお表示画面から見て取れる様に、日本語化の方、進めています。SysMLのキーワードの日本語化も進めたかったので、まずはこれで試してみようかと思います。

そろそろ RCP Nightly(2021-06)を使い始めてもいいかも(その3)/ SysML

2021-06 に向けてウォッチ中です :-)

SysML1.6 プラグインに少し動きがあり、lastSuccessfulBuild の update site がこれまでの

https://ci.eclipse.org/papyrus/job/papyrus-sysml16-master/lastSuccessfulBuild/artifact/releng/org.eclipse.papyrus.sysml16.p2/target/repository/

から

https://ci.eclipse.org/papyrus/job/papyrus-sysml16-master/lastSuccessfulBuild/artifact/sources/repository/

に変更された模様です。

ただ SysML のダイアグラムが表示されないという状況は変わらずですね。