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2021/10/05

CDT等の他の Eclipse ベースIDEへの Papyrus Update Site の登録

そういえば自分が使っている Eclipse ベース IDE 環境にも Papyrus プラグインを登録していたりします。例えば CDT (C/C++ Development Tool) 環境があります。CDT は新しい Eclipse がリリースされる毎に自動的にバージョンアップされるため、そのままだと Papyrus のみが古いプラグインのままになることがあります。常に Update Site が同じであれば問題ないのかもしれませんが、現状、Eclipse の正式な Release train に入っていない Papyrus のバージョンでは、自身で新しい Update Site を更新する必要があります。

今回の Papyrus 2021-09 においては、Update Site は Download ページに記載された以下となります。



このサイトを Eclipse の Update Site に登録(もしくは修正)を行います。Eclipse のメニュー上の Window から Preferences を選択し、その Install/Update メニューの Available Software Sites に Add (もしくは Edit)します。



こんな感じです。

これで Apply and Close して、その後、Check for Updates をかければ、無事に新しい Papyrus が導入されます。



今しがた CDT を使っていて、ふと気がついたのでメモがてらに。

2021/10/04

[小ネタ] Papyrus 5.2 for Windows のダウンロードサイトが・・・

メインの開発環境が Linux のため、Windows版 Papyrus の使用がいつも後回しになるのですが、さて、という感じでダウンロードページから Papyrus 2021-09 (5.2.0) の Windows版 RCP をダウンロードしてみました。。。

が、ダウンロードが終わりません。。。
zipファイルのサイズが 600MB もあるのに 2.5Mbps (0.3MBps) しか出てないので、ダウンロードに数十分かかっています。いつもすぐに終わるのですが。。。

はて、と思い、ブラウザでバックして、どこのサイトからダウンロードしているのか確認してみました。
すると・・・



とのこと。

「え、どこ??」と、はじめは全く分からなかったのですが、調べてみると、


とのことでした笑

何故にキプロス!!笑

EU圏からは近いとは思いますが、ASIA圏からすると、少しつらいです笑

とりあえず 2.5Mbps 程度しか出ないので、もし University of Cyprus が選択されていた場合は、上記サイト上の

>> Select Another Mirror

から、ミラーサイトを選択した方が良いと思います。一応、以下のサイトが選択可能な模様です。


この記事を書き終えた時点でダウンロードが、まだ「残り7分」と表示されていますが笑、僕はとりあえずこのまま進めます。

なんとなくキプロスの人にも悪いですし :-)

ありがたいことに、生まれて初めて「キプロス」のスペル「Cyprus」を覚えることが出来ました :-)

Cypress (Semiconductor) みたいなスペルですね笑

・・・と、いうのを書いたり、推敲したりしている間にダウンロードが完了したので、Java VM の設定を行い、起動してみました。


はい、Papyrus 5.2 for Windows 、とりあえず無事に起動しました。



SysML 1.6 for eclipse 2021-09 がアナウンスされました

Papyrus の Forum 上で SysML 1.6 for eclipse 2021-09 のリリースがアナウンスされました。

SysML 1.6 for eclipse 2021-09 is available

当初は、

Papyrus 2021-09 のアナウンス後、Marketplace から既に入れているけど...

と思っていたのですが、見てみると update site が古く、2021-03 のリポジトリを参照する様になっていました。

https://download.eclipse.org/modeling/mdt/papyrus/components/sysml16/2021-03/

そのため、何度 Check for Updates をかけても、新しいアドオンに更新されないままの状態でした。

正式なアナウンスがあったことや、そこで指定されている Update Site が異なっているので、新たに SysML1.6 をインストールした方が良さそうです。

そのまま上書きインストールしても良いかもしれませんが、何かしらの不整合が発生しても嫌なので、まずは古いアドオンを削除した後、新しくインストールしようかと思います。 なお Platform は Papyrus RCP を想定しています。

古い SysML1.6 の uninstall

Help > About Papyrus を選択し、ダイアログを表示させます。


ここで [Installation Details] をクリックします。


このようにインストールしたアドオンが表示されるので、そこから Papyrus SysML 1.6 Feature を選択して、削除していきます。Requirements Extension も追加したので、これもですね。削除はダイアログ下の [Uninstall...] のボタンから実施します。

確かに両者ともに 2021/7/29 で更新が停まったままですね。

1つ uninstall するごとに Restart の確認表示がされますが、とりあえず一通り(といっても2つですが)削除した後、再起動しました。

新しい SysML1.6 の install

次は新しいアドオンのインストールです。色々なやり方はあるかと思いますが、今後の Update のことも考えて、アナウンスページに表示された Update Site:

https://download.eclipse.org/modeling/mdt/papyrus/components/sysml16/releases/2.1.0_a/p2/

を Install New Software の所から Add することで行いました。

同サイトを登録し、Install New Software で選択すると、以下の通りに表示されます。


確かに Vesion のタイムスタンプ部分が 2021/9/27 となっており、新しいバージョンですね。あとは普通に Next で進んでインストールするだけです。

更新した結果として

問題なく新しいアドオンが使えています。明確な違いは分かっていませんが、どちらにしても正式な Papyrus 2021-09 向け SysML1.6 アドオンを使った方が良いかなと思います。

因みに少し気になったこととして、その名称が
SysML 1.6 for eclipse 2021-09 
であり
SysML 1.6 for Papyrus 2021-09 
でない所があります。もしかしたら、Eclipse 上で直接本アドオンをインストールしても、Papyrus アドオンが自動的にインストールされる形で、ようは SysML1.6ツールとして、単独で Eclipse に追加可能なのかもしれません。

気になりはしますが、下名としては Papyrus UML と SysML1.6 は同時に使うことが多く、SysML を単独で使ったりはしないので、確認するのは、また気が向いたら、にしようかと思います :-)

2021/10/01

UMLモデルからSysMLモデルへの変換

 Forum の記事

「UML model to SysML model(Change/migrate model with state machines from UML to SysML model)」

にあった話題ですが、Papyrus の UML として作成したステートマシンモデルを SysML のステートマシンモデルに変換するにはどうしたらよいのか、という話です。

Switch Architecture Context で出来るとのことです。

知らなかったので少し試してみました。

ステートマシンモデルの切り替え

まずはUMLモデルとしてステートマシンを作成してみました。


Properties の Diagram Kind から見て取れる通り、UML の State Machine Diagram になっています。

この状態で、Architecture Context の切り替えを行ってみます。操作は、Model Explorer のトップのモデルをマウスで選択し、ドロップダウンリストから Switch Architecture Context を選びます。


すると切り替えのダイアログが表示されます。SysML1.6 のアドオンがインストールされていることが前提ではありますが。


ここで SysML1.6 に切り替えます。


これでOKをクリックすると以下のような警告が表示されます。


了解して Yes をクリックすると以下のようになりました。


Diagram Kind を見ると、確かに SysML 1.6 State Machine Diagram に変わっていますね。

へーという感じです。細かには色々と気になること、例えば、図の変換なのかモデルの変換なのか、はありますが、UMLとしてモデルを作成した世界から、SysMLのモデルの世界に移りゆくことは可能そうですね。

その後、同じく Switch Architecture Context で UML に切り替えると無事に元に戻りました。

クラス図の変換

少なくとも図の変換は出来たということで「図の変換」という表現を使いますが、次に気になるのは「UMLのクラス図はどうなるか」です。

試してみました。

以下のようなクラス図を作成しました。


同じく Switch Architecture Context を実行してみると、以下のようになりました。


Diagram Kind を見ると UML :: Class Diagram のままですね。Model Explorer 上の State Machine Diagram の方のアイコンから分かる通り、こちらは SysML に変わっているのですが、SysML の Architecture Context でも、UMLのクラス図はそのままというわけなのですね。

前にも少し試していた UML と SysML の混在(その1その2)に関しても、Architecture Context を切り替えて使った方が良さそうですね。

ただ使ったことがないので、問題等についてちゃんと把握はしていませんが。。。