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2018/08/10

Eclipse Modeling Tools のダウンロード割合

Papyrus は Eclipse のプラグインであり,Eclipse がパッケージとしてまとめている
"Eclipse Modeling Tools"
の主要なプラグインの1つになっています.

最近ふと,コンピュータ関連ツールにおいて,どの程度「モデリングツール」を使用している人がいるのかが気になり,その判断指標の1つとして Eclipse のダウンロードパッケージのダウンロード数比率を比べてみました.

ダウンロード数は以下のサイトから確認できます:
https://www.eclipse.org/downloads/packages/

2018-8-10時点での,Eclipse Photonベースのダウンロード数を比率をまとめたものが以下の表になります.

順位 パッケージ DL数 割合 累積
1 Eclipse IDE for Java EE Developers 396851 47.8% 47.8%
2 Eclipse IDE for Java Developers 216948 26.1% 73.9%
3 Eclipse IDE for C/C++ Developers 72894 8.8% 82.7%
4 Eclipse IDE for Eclipse Committers 59813 7.2% 89.9%
5 Eclipse IDE for PHP Developers 27667 3.3% 93.2%
6 Eclipse IDE for Java and DSL Developers 24023 2.9% 96.1%
7 Eclipse IDE for JavaScript and Web Developers 12227 1.5% 97.6%
8 Eclipse IDE for RCP and RAP Developers 4625 0.6% 98.1%
9 Eclipse Modeling Tools 4060 0.5% 98.6%
10 Eclipse IDE for Java and Report Developers 3488 0.4% 99.0%
11 Eclipse IDE for Scientific Computing 2673 0.3% 99.3%
12 Eclipse IDE for Testers 2057 0.2% 99.6%
13 Eclipse IDE for Rust Developers (includes Incubating components) 1861 0.2% 99.8%
14 Eclipse IDE for Scout Developers 1486 0.2% 100.0%

Eclipse というツールの成り立ちやよく使われるドメインに依存した特性はあると思うので,この結果のみで何かしら結論を出すというのは乱暴すぎますが,やはり Java や C/C++ の様なプログラミング言語の環境としての利用者が多く,上位の3パッケージだけで8割以上を占めています.その他のPHPやJavaScriptまでも含めると9割程度がプログラミング言語の環境利用者で,モデリングツール自体は全体の 0.5% でダウンロード数順位も 14パッケージ中 9位 と思ったよりも少ない印象です.

モデリングに取り組んでいる人も同じくらいの割合なのでしょうか.

少し残念な気がします・・・

2018/02/17

Papyrus 3.2

かなり時間が空いてしまいましたが,現在でも Papyrus を使用しています.
バージョンは 3.2 です.
残念ながら 3.2 の RCP は Nightly build のままで正式なリリースはなされていません.
もしかしたら,このまま Nightly build (Weekly RCP)のままなのかもしれません.
今は Eclipse の パッケージダウンロード の Eclipse Modeling Tools :
をダウンロードし,そこに Papyrus を入れて使っています.
Eclipse Babel により日本語化を行ってますが,こんな感じです:

3.0の頃から特に見た目の大きな違いはありませんが.
感触として,RCPではなく通常のプラグイン動作だとしても,2.x系の頃に比べ,さほどの重たさを感じなくなりました.2.X系は重たさを感じたため RCP版の方を使っていたのですが,RCP版ではなくても,さほどフラストレーションを感じないですね.
このまま Eclipse Modeling Tools のまま Papyrus を使っていくのも良いかもしれません.

2017/07/12

Papyrus の紹介


Papyrus (もしかしたら正式には Eclipse Papyrus と呼んだ方が良いのかもしれませんが) は EMF (Eclipse Modeling Framework) に基づく UML ツールです.
UML 2.5 で規定されている様々なモデル要素とダイアグラムとをモデル化することが可能です.また UML Profile サポートによる SysML サポートやユーザ自身による Profile 作成およびモデルへの Profile 適用が可能です.

僕自身がPapyrusを使用した感じをまとめたものが以下です:

  • UML仕様への準拠度が高い
    • UML仕様書に規定されている言語仕様の内容にかなり忠実だと思います.これは Papyrus というより MDT/UML2 のおかげなのかもしれません.Papyrus 上から UML2 の metamodel をモデル参照することも可能で,UMLの言語仕様を確認したい場合やユーザ定義の Profile 作成時に特に役に立ちます.
    • UMLに対する一般的なツールでのUI操作では出てこないようなニッチな言語仕様内容についても Advanced なプロパティ入力の所から直接操作することが可能です.これはモデル化における特定の表現を独自記法を用いることなく表すことが可能で,モデルの意味解釈における齟齬の発生を抑制します.
    • その反面,モデル作成の際,言語仕様への忠実な理解と対応が必要となる煩雑なモデリング操作が必要であったり,モデル入力時に作成したダイアグラムで表示される部品の意味が分からないこともしばしばあります...
  • Eclipse がサポートする機能を活用可能
    • Papyrus も Eclipse のプラグインの1つであり Eclipse が持つ様々な機能を活用し,それらと連携することが可能です.それら機能が使用・活用可能であるためエンジニアリングそのものとしては Eclipse 全体でのソリューションを使用し,Papyrus 自体では,どちらかというと モデルエントリ に特化した薄い層をサポートしている印象です.
    • Papyrus モデリングと合わせて僕がよく使う機能は EGit (gitリポジトリへのモデル保存・バージョン管理)や WikiText (Eclipse 上で Markdown や Textile で作成した文書からの HTML 生成.Papyrus から出力したダイアログの画像データをイメージで埋め込んで簡易ドキュメントを作成)です.
      • また Papyrus の Software Designer の機能を使ったりもしています.UML から C++/Java へのコード生成です.その際はCDT/JDT等も一緒に使う形になります.Software Designer はこれから積極的に試していきたいと思っています.
  • ツール動作として重たい
    • Papyrus はそれなりにヘビーな Eclipse プラグインのため,ツール動作が重たいです.僕の主要なOS環境は Microsoft Windows (10/8/7)なのですが,Core-i7で64bitでメモリを潤沢に積んだマシンならストレスなく使用可能ですが,スペックが低いマシンでは,もっさりとした動作が目につきます.
      • 僕が新しい環境で試す際にはEclipseの高速化に寄与する基本設定を行い(ネットで検索すると様々な情報が得られます),その後,Papyrus の動作を一通り実行してみてだいたいの感覚(どのくらいのスピードで連続操作すべきか)をつかんでから本格使用に入っています

あと,ちょこちょこと不具合には出合います.フリーのツールなので,ある程度は許容せざる得ない所はあるかなとは思っています.それでもとても良いツールなのでツール不具合もさほど気にしていませんし,使い始めた当初の頃(バージョンが1.0前後)に比べると,とても安定してきています.

Papyrus Modeling Environment