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2021/05/25

そろそろ RCP Nightly(2021-06)を使い始めてもいいかも(その2)

前回の記事から、ちょこちょこと Papyrus 2021-06 に向けての状況を確認しています。

現状は Nightly ベースなので、プラグインのアップデート毎に更新されていっています。

現状はこのような感じですね。


前回の記事にも記載した SysML1.6 でダイアグラム作成が出来ない問題は変わらずですね。



なお Software Designer の最新の成功ビルドの URL が、前までの 2020-12 ベースから 2021-03 ベースに変わったのかな? 更新でURLにアクセス出来ないというエラーが出たので。2021-03 ベースの URL は以下の様で、こちらに変更した無事にアップデートがかかりました。
あと2021-06まで、あと2〜3週間ぐらいですかね。

もう少しですね。



2021/05/18

2021-06 での SysML Diagram 表示に関する不具合の件

前の記事で記載した「2021-06 での SysML Diagram 表示に関する不具合」の件ですが、バグリストに登録されたみたいですね。


原因が特定されており、またバグFIX のターゲットが「Target Milestone: 5.2.0」の様なので、2021-06では解消されてそうですね。

楽しみです。

2021/05/13

2021-06 で日本語化が出来ればいいな

前の記事の通り、現在、2021-06 の評価を進めています。

前々からの思いとして、Papyrus の日本語化が出来たらいいなというのがあり、現在、その対応・評価を進めてみています。



無事に日本語化が出来たら公開したいと思っています。

リリースまでに対応が間に合えばいいのですが。。。

2021/05/12

UCM (Unified Component Model for Distributed, Real-Time And Embedded Systems) のモデリング

引き続き 2021-06 RCP (Nightly) を評価中なのですが、モデルプロジェクトを作成する際に、
UCM
という単語が目に付きました。


はじめは「なんだろう?」と思っていたのですが、ふと、

Unified Component Model for Distributed, Real-Time And Embedded Systems

のことかもと思いプロジェクトを生成してみた所、どうもその様でした。

名前は聞いてはいましたが UCM という略語であることは認識していませんでした。そのような状況のため仕様詳細までは確認していません。コンポーネントベースのアーキテクチャモデルの1つという認識です。

その仕様は OMG によりまとめられており、


として以下のホームページで公開されています:


仕様書も同ホームページ上からダウンロード可能です。

本仕様の該当としては、上記ページに記載の通り、

This specification defines a Unified Component Model (UCM) as new component model targeting Distributed, RealTime and Embedded (DRTE) Systems. UCM aims to be a simple yet complete, lightweight, middleware-agnostic, and flexible component model.

なのですが、仕様書の「1. Specification Outline」に以下の説明がなされています:

The Unified Component Model (UCM) enables the design of software applications based on the use of components.
Software applications are designed as a set of interconnected components. These components typically correspond to the application business logic of a target solution. Components interact with each other through connectors. They are also associated with technical elements (named technical policies) that control their execution or provide services.
関係している組織としては、上記ホームページ上に記載の通り、


の模様ですが、最新の仕様 Version 1.2 の Copyright を見てみると、

Copyright © 2016-2017 PrismTech
Copyright © 2016-2019 Thales
Copyright © 2016-2020 Object Management Group, Inc.

となっており、主には Thales が主導しているのかなと考えています。

UCMについてほとんど詳細を知らないのですが、仕様書にある図:

を Papyrus 上でざっと作図してみました。

作成可能であるどの Diagram で、どのモデル要素の表示が可能を把握していないのですが、ざっくりとは UCM でモデル化を行うことが可能そうに思えます。

なお作成可能な Diagram としては以下がある模様です:

Papyrus としても、まだあまり情報が公開されていないのでは、と思っています。

また、UCM (Unified Component Model for Distributed, Real-Time And Embedded Systems) についても情報が少ないとの印象です。

今後も引き続きウォッチと調査を進めていこうかと思っています。

2021/05/10

SysML 1.6 での Requirement Extension

現在 2021-06 RCP Nightly を評価中です。先の通り、SysML 1.6 Profile にはダイアログ表示の問題があるみたいですが、先程、登録されている Profile リストを見ていて
SysML 1.6 Requirements Extension
というプロファイルがあることに気づきました。


これですね。

もしや、と思い、このプロファイルを追加して、SysML の Requirement に、新たに挿し込める Stereotype がないか確認してみました。


すばらしいです!

SysML 1.6 仕様書の Annex E.3 Requirements Diagram Extensions に記載された Additional Requirement Stereotypes が使えるようになっています。これらは要求として一般的なカテゴリとなる
  • functionalRequirement
  • interfaceRequirement
  • performanceRequirement
  • physicalRequirement
  • designConstraint
を表現するための Requirement のステレオタイプです。

前は使えてなかったと記憶していますが、違うかな? 前に使ってた頃に、

「これらのステレオタイプを使って要求をキャプチャしたいけど、自分のプロファイルでステレオタイプを定義すると将来的にオフィシャルにサポートされた場合に競合するし、そもそも、自身でプロファイル定義を行う際に多重となるステレオタイプ定義(SysML プロファイルを読み込んで、そのステレオタイプを再度ステレオタイプ拡張)がうまくいくかどうか、試したことないし」

と思って、自身での定義はやめていました。

早く正式に 2021-06 がリリースされ、同版で問題なく動作する SysML 1.6 が提供されることが、待ち遠しいです。

そろそろ RCP Nightly(2021-06)を使い始めてもいいかも

 Papyrus バージョン 5 (2020-12) 以降のリリースでは、APIの大きな刷新と諸々の修正のため、なかなか安定しない状況が続いているように思います。それらは、papyrusのGerrit などの状況でも伺いしれていました。また先の記事の通り、2021-03 以降の状況が少し不明瞭な状況もありました。

最近、RCPのページが改訂され、現在開発中の Papyrus が Weekly RCP として 2021-06 向け nightly として明示されました。


実際、バージョン5以降では、追加プラグインとなる Software Designer や SysML、Moka などのプラグインインストールでエラーがでる状況も続いていたのですが、最近、少し落ち着いてきたみたいです。

状況確認のため少し試してみた所、無事に各プラグインをインストール出来て動作していそうな感じです。

プラグイン導入で使用可能となる MARTE プロファイルをモデルに適用してみたのが以下の画像です。


2020-12以降は色々とツールエラーがあり、ここまでたどり着くのは大変だったのですが、現在の Weekly RCP では、このぐらいまではエラーもなくツール動作しています。なお、各追加プラグインは開発リポジトリ上にある lastSuccessfulBuild 版を使っています。


なお、まだ少し問題があるみたいで、SysML1.6 のダイアグラム作成が出来ない状況の様です。Papyrus上でダイアグラムを作成する方法は3つぐらいあるのですが、そのどれでもエラー(もしくは作成可能なダイアグラムの候補リストが表示されない)となります。

明示的にエラー表示がなされる welcome ページからのダイアグラム作成では以下のようになります。


所感としては後少しという感じでしょうか。

ただ、Weekly RCP (Nightly でもありますが)なので、適宜 update を行いながら、そろそろ使い始めても良いかなと思います。

また予定されている 2021-06 からバージョン5系の正式版として使い始めるのが良さそうかな、と思っています。

あともう少しですね。楽しみです。