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2021/12/17

Papyrus 6.0.0 がリリースされました

2021-12 リリースとなる Papyrus 6.0.0 がリリースされたみたいです。

あわせて対応する SysML1.6 もアップデートされています。


なお RCP 版はまだリリースされていないので、Eclipse 2021-12 を導入後、Downloads に記載されている URL からプラグインをインストールする形になります。

少し試しましたが、幾つか機能(メニュー)が追加されている部分もありますが、Bug Fix が多いのかな、との印象です。

前の版等でダイアグラム表示でおかしく見えていたものとか修正されているように見えます。ただ、前に作成したダイアグラムではおかしくて、新規に作成したダイアグラム上にドロップしたモデルでは正しく表示されていたりするので、気になる場合にはダイアグラムの再作成をされると良さそうですね。手間ではありますが。

また新しい機能等は RCP版が出てから試してみたいと思います。

最近のリリースは順調そうで良かったです。

2021/12/16

今日明日あたり・・・

 今日・明日あたりに Papyrus 6.0 (2021-12) がリリースされそうな予感ですね。。。

2021/10/05

CDT等の他の Eclipse ベースIDEへの Papyrus Update Site の登録

そういえば自分が使っている Eclipse ベース IDE 環境にも Papyrus プラグインを登録していたりします。例えば CDT (C/C++ Development Tool) 環境があります。CDT は新しい Eclipse がリリースされる毎に自動的にバージョンアップされるため、そのままだと Papyrus のみが古いプラグインのままになることがあります。常に Update Site が同じであれば問題ないのかもしれませんが、現状、Eclipse の正式な Release train に入っていない Papyrus のバージョンでは、自身で新しい Update Site を更新する必要があります。

今回の Papyrus 2021-09 においては、Update Site は Download ページに記載された以下となります。



このサイトを Eclipse の Update Site に登録(もしくは修正)を行います。Eclipse のメニュー上の Window から Preferences を選択し、その Install/Update メニューの Available Software Sites に Add (もしくは Edit)します。



こんな感じです。

これで Apply and Close して、その後、Check for Updates をかければ、無事に新しい Papyrus が導入されます。



今しがた CDT を使っていて、ふと気がついたのでメモがてらに。

2021/10/04

[小ネタ] Papyrus 5.2 for Windows のダウンロードサイトが・・・

メインの開発環境が Linux のため、Windows版 Papyrus の使用がいつも後回しになるのですが、さて、という感じでダウンロードページから Papyrus 2021-09 (5.2.0) の Windows版 RCP をダウンロードしてみました。。。

が、ダウンロードが終わりません。。。
zipファイルのサイズが 600MB もあるのに 2.5Mbps (0.3MBps) しか出てないので、ダウンロードに数十分かかっています。いつもすぐに終わるのですが。。。

はて、と思い、ブラウザでバックして、どこのサイトからダウンロードしているのか確認してみました。
すると・・・



とのこと。

「え、どこ??」と、はじめは全く分からなかったのですが、調べてみると、


とのことでした笑

何故にキプロス!!笑

EU圏からは近いとは思いますが、ASIA圏からすると、少しつらいです笑

とりあえず 2.5Mbps 程度しか出ないので、もし University of Cyprus が選択されていた場合は、上記サイト上の

>> Select Another Mirror

から、ミラーサイトを選択した方が良いと思います。一応、以下のサイトが選択可能な模様です。


この記事を書き終えた時点でダウンロードが、まだ「残り7分」と表示されていますが笑、僕はとりあえずこのまま進めます。

なんとなくキプロスの人にも悪いですし :-)

ありがたいことに、生まれて初めて「キプロス」のスペル「Cyprus」を覚えることが出来ました :-)

Cypress (Semiconductor) みたいなスペルですね笑

・・・と、いうのを書いたり、推敲したりしている間にダウンロードが完了したので、Java VM の設定を行い、起動してみました。


はい、Papyrus 5.2 for Windows 、とりあえず無事に起動しました。



SysML 1.6 for eclipse 2021-09 がアナウンスされました

Papyrus の Forum 上で SysML 1.6 for eclipse 2021-09 のリリースがアナウンスされました。

SysML 1.6 for eclipse 2021-09 is available

当初は、

Papyrus 2021-09 のアナウンス後、Marketplace から既に入れているけど...

と思っていたのですが、見てみると update site が古く、2021-03 のリポジトリを参照する様になっていました。

https://download.eclipse.org/modeling/mdt/papyrus/components/sysml16/2021-03/

そのため、何度 Check for Updates をかけても、新しいアドオンに更新されないままの状態でした。

正式なアナウンスがあったことや、そこで指定されている Update Site が異なっているので、新たに SysML1.6 をインストールした方が良さそうです。

そのまま上書きインストールしても良いかもしれませんが、何かしらの不整合が発生しても嫌なので、まずは古いアドオンを削除した後、新しくインストールしようかと思います。 なお Platform は Papyrus RCP を想定しています。

古い SysML1.6 の uninstall

Help > About Papyrus を選択し、ダイアログを表示させます。


ここで [Installation Details] をクリックします。


このようにインストールしたアドオンが表示されるので、そこから Papyrus SysML 1.6 Feature を選択して、削除していきます。Requirements Extension も追加したので、これもですね。削除はダイアログ下の [Uninstall...] のボタンから実施します。

確かに両者ともに 2021/7/29 で更新が停まったままですね。

1つ uninstall するごとに Restart の確認表示がされますが、とりあえず一通り(といっても2つですが)削除した後、再起動しました。

新しい SysML1.6 の install

次は新しいアドオンのインストールです。色々なやり方はあるかと思いますが、今後の Update のことも考えて、アナウンスページに表示された Update Site:

https://download.eclipse.org/modeling/mdt/papyrus/components/sysml16/releases/2.1.0_a/p2/

を Install New Software の所から Add することで行いました。

同サイトを登録し、Install New Software で選択すると、以下の通りに表示されます。


確かに Vesion のタイムスタンプ部分が 2021/9/27 となっており、新しいバージョンですね。あとは普通に Next で進んでインストールするだけです。

更新した結果として

問題なく新しいアドオンが使えています。明確な違いは分かっていませんが、どちらにしても正式な Papyrus 2021-09 向け SysML1.6 アドオンを使った方が良いかなと思います。

因みに少し気になったこととして、その名称が
SysML 1.6 for eclipse 2021-09 
であり
SysML 1.6 for Papyrus 2021-09 
でない所があります。もしかしたら、Eclipse 上で直接本アドオンをインストールしても、Papyrus アドオンが自動的にインストールされる形で、ようは SysML1.6ツールとして、単独で Eclipse に追加可能なのかもしれません。

気になりはしますが、下名としては Papyrus UML と SysML1.6 は同時に使うことが多く、SysML を単独で使ったりはしないので、確認するのは、また気が向いたら、にしようかと思います :-)

2021/10/01

UMLモデルからSysMLモデルへの変換

 Forum の記事

「UML model to SysML model(Change/migrate model with state machines from UML to SysML model)」

にあった話題ですが、Papyrus の UML として作成したステートマシンモデルを SysML のステートマシンモデルに変換するにはどうしたらよいのか、という話です。

Switch Architecture Context で出来るとのことです。

知らなかったので少し試してみました。

ステートマシンモデルの切り替え

まずはUMLモデルとしてステートマシンを作成してみました。


Properties の Diagram Kind から見て取れる通り、UML の State Machine Diagram になっています。

この状態で、Architecture Context の切り替えを行ってみます。操作は、Model Explorer のトップのモデルをマウスで選択し、ドロップダウンリストから Switch Architecture Context を選びます。


すると切り替えのダイアログが表示されます。SysML1.6 のアドオンがインストールされていることが前提ではありますが。


ここで SysML1.6 に切り替えます。


これでOKをクリックすると以下のような警告が表示されます。


了解して Yes をクリックすると以下のようになりました。


Diagram Kind を見ると、確かに SysML 1.6 State Machine Diagram に変わっていますね。

へーという感じです。細かには色々と気になること、例えば、図の変換なのかモデルの変換なのか、はありますが、UMLとしてモデルを作成した世界から、SysMLのモデルの世界に移りゆくことは可能そうですね。

その後、同じく Switch Architecture Context で UML に切り替えると無事に元に戻りました。

クラス図の変換

少なくとも図の変換は出来たということで「図の変換」という表現を使いますが、次に気になるのは「UMLのクラス図はどうなるか」です。

試してみました。

以下のようなクラス図を作成しました。


同じく Switch Architecture Context を実行してみると、以下のようになりました。


Diagram Kind を見ると UML :: Class Diagram のままですね。Model Explorer 上の State Machine Diagram の方のアイコンから分かる通り、こちらは SysML に変わっているのですが、SysML の Architecture Context でも、UMLのクラス図はそのままというわけなのですね。

前にも少し試していた UML と SysML の混在(その1その2)に関しても、Architecture Context を切り替えて使った方が良さそうですね。

ただ使ったことがないので、問題等についてちゃんと把握はしていませんが。。。



2021/09/24

Papyrus 5.2 (Papyrus 2021-09) のアドオン導入

 先の記事の通り、無事に Papyrus 5.2 (Papyrus 2021-09) がリリースされたこともあり、よく使っているアドオン(プロファイル含む)を導入してみました。

なお、それらアドオンは、

  • SysML 1.6
  • Software Designer

です。

いつも通り Eclipse MarketPlace Client の導入から開始して、Papyrus で検索してみると、以下の通り関連アドオンが表示されています:

Papyrus の Forum を見ている中で、2021-09 に向けて SysML1.6 と Software Designer は順調に準備が進んでそうな状況だったので大丈夫かなと思いますが、アドオン追加を進めてみます。

SysML1.6

SysML のアドオンには SysML1.4 と SysML1.6 があるのですが、最近、SysML1.4 のアドオンは最新バージョンへの移植や動作確認がなされていない様なので、SysML 1.6 を導入してみたく思います。よほどの強い理由がなければ SysML1.6 で問題ないと思います。

Marketplace での Install を進めてみると、以下の表示がされました。


この Papyrus SysML 1.6 Requirements Extension Feature は仕様書の Appendix に記載されている Performance Requirement や Design Constraint などの子要求を使用可能とする Feature だったと記憶しています。予め使えると便利なのでチェックをつけて導入します。

無事にインストールが完了すると以下の様に SysML のモデルやダイアグラムが作成可能となります。Papyrus 2021-09 以前の一時はダイアグラムメニューが出ない等の問題がありましたが、無事に表示されています。



なおプロファイルとしての見え方はこんな感じです。


Import Registered Package で見てみると、このようなパッケージが使用可能な様ですね。また確認してみようかと思います。



Software Designer

Software Designer は Papyrus の UMLモデルから C++ および Java のコード生成を行うためのアドオンであり、必要な実装言語のプロファイルも含んだものとなります。

Papyrus 2021-09 に向けた Forum を見ている中では、最も最初に対応が済んだアドオンとの印象があり、一番、安定しているかもと期待しています。

こちらも Marketplace Client から導入します。


特に違和感と問題なくインストールが完了しました。

インストール後に適用可能なプロファイルを見てみると、このような感じで追加されていました。


各々の詳細については Software Designer の最新リリース内容と共に、また確認してみようかと思います。

とりあえず、必要そうなアドオンが無事に導入出来てよかったです。




Papyrus 5.2 (Papyrus 2021-09) がリリースされました

 先日の記事時点では、まだダウンロードサイトの準備が整っていないみたいでしたが、無事に Papyrus 5.2 (Papyrus 2021-09) がダウンロード出来るようになりました(正確にはRCPが)。

トップページにもリリース情報が掲示されています。

ダウンロードページもこのようになっています。

とりいそぎダウンロードして見てみましたが、まずは普通に起動出来ました。

年月の表示フォントが前と少し変わっている気がしますが、気のせいでしょうか。

概要確認のダイアログも以下の様に表示されました。


今回はかなり難産だった様ですね。

また使ってみた感じは別の記事にて記載させて頂きます。

開発者の方、ご苦労さまでした。ありがとうございます。



2021/09/22

Papyrus 5.2 (Papyrus 2021-09) が出たらしい

どうやら Papyrus 5.2 (Papyrus 2021-09) が出たらしい、です。
微妙な書き出しですが :-)

Papyrus の Forum で少し前から「2021-09はどうなってる?」という話題が上がっていて、開発チームからの応答がない状況が続いていたのですが、Forum に以下の記事が投稿されました:


Hi ,
Papyrus 5.2 is available:
- This version is not in the release train of eclipse, but we work to be back for version 2021.12 . You can download the version 5.2 on the following page: https://www.eclipse.org/papyrus/download.html
- This version contains improvements to customize Papyrus:

A dedicated compiler and a papyrus project nature allows:
- Validate plugins containing profiles
- Validate plugins containing architecture framework
- Validate plugins containing element Type files
- Validate plugins containing newchild model (newchild menu of the model explorer).
- This tool allows you to modify all these artifacts incrementally


• The use of the compiler is documented.
• Papyrus also contains documentation on use cases to implement Type elements.
• Memory leaks have also been corrected.
• We will also be posting in the coming days on our YouTube page our live (https://www.eclipse.org/forums/index.php/t/1108330/) presenting the improvements mentioned.

Best regards
Papyrus team

正式な train に戻るのは 2021.12 からみたいですが、かなりのご苦労の下、無事にリリースされたみたいですね。

なお現時点でダウンロードページは更新されていないため、同ページからのダウンロードはもう少し先の様ですが、すぐにでも使いたい場合には、こちらのページからプラグインをダウンロードして、Eclipse 2021-09 に適用すれば使えると思います。

僕はどうしようかなぁ...

休日が続きますし、週明けぐらいに試そうかなぁ、と思っている所です、はい。


2021/09/15

Eclipse 2021-09 のリリース日がやってきました

Eclipse 2021-09 のリリース予定日がやってきました。

Simultaneous Release


結局 Papyrus 2021-06 リリースに関しては大きな動きがないままでしたね。

8月末くらいに一度フォーラムに状況確認の質問がとんだりもしていたのですが、そのまま Eclipse のリリース日が来てしまいました。

Papyrus 2021-09 に向け、さてどうなるでしょうか?

また動きがあれば情報をアップします。

2021/08/24

このまま 2021-09 に行くのでしょうか・・・

先程、Papyrus RCP の 2021-06N (Nightly) を update してみました。
最新のプラグインは以下の様ですね。


前の記事:
に記載した通り、2021-06 RCP が正式にリリースされるかと思ってましたが、ホームページ上で特に動きも見えず、Gerrit を見ても継続的に改修中に見受けられます。

もう8月も末になってきたので、このまま 2021-09 として正式にリリースされるのかもしれません。

ほとんど情報のアップデートが無いと思われる中で1つだけ Papyrus の Wiki ページ に次リリースに関する情報を見つけました。

Last news
  • Integration problem
Due to XWT integration issues, we were unable to post on time on the 2021-06 eclipse stream. However, we are going to carry out the RCP and update site in the coming weeks.

We will be back on the train for 2021-09.

  • News about relatives
    • Designer is now compatible with Papyrus 5.X
    • Sysml 1.6 will be soon compatible
    • Moka have also been reworked to be compatible with work on re-exports and on Java11.

Current tasks
  • We improve customization tools to be able validate customization models and to faster your customization work
  • We rework diagram code to reduce dead code
  • We add new 3 diagrams implantation (class, state machine, sequence) based on sirius technologies. To benefit of theses diagram, a module like relatives should be chosen.
とのことです。

特に最後に記載されている新しい3つのダイアグラム(クラス図、状態機械図、シーケンス図)が気になります。因みに sirius とは、

Sirius is an Eclipse project which allows you to easily create your own graphical modeling workbench by leveraging the Eclipse Modeling technologies, including EMF and GMF.

でして、Eclipse上の各種モデルベースツールやプラグインを提供している Obeo 社や Thales により設立されたプロジェクトです。Obeo 社も 別の Eclipse-base の UML ツールである UML Designer を提供していましたが、もう数年来更新が停まっています。

個人的には 現在の Papyrus におけるシーケンス図は難ありとの認識であるため、新しいシーケンス図には期待大なのですが、update ではなく add なので、何かしらの使い分けが必要になるのでしょうかね? 

はっきりとした説明を見つけられておらず、Gerrit 上に

[Sirius][Diagram] Provide the code allowing to open a Sirius Diagram into Papyrus

というタグを見たぐらいなのですが、位置づけとしては、Sirius としての Diagram を Papyrus 上で開くための機能、なのでしょうかね?

さて、どうなることやら、です。

2021/07/18

SysML 1.6 ダイアグラム作成メニューの日本語化(Papyrus 2021-06 Nightly)

先の記事の通り、無事に SysML1.6 ダイアグラム作成メニューが表示されるようになったので、日本語化を少しだけ進めてみました。


いい感じにダイアグラム作成メニューが日本語化されていますね。

現状としては、モデル化要素についてはほぼ日本語化され、また各要素の説明文の50%ぐらいは終わったかなという感じです。

ただ、Papyrus 全体の Preference やフロート表示される内容等を含め、全体としては、まだ半分くらいでしょうか。

とはいえ、この先、Papyrus 2021-06 アップデートの正式なアナウンスが出る頃には、使えるようになるといいなと思いますので(少なくとも次のオフィシャルの 2021-09 には)、先の記事の通り、次のステップに進もうと思います。

楽しみです。

無事に SysML1.6 ダイアグラムが表示されるようになりました (Papyrus 2021-06 Nightly)

 SysML プラグインにおける最近の問題であった

Bug 573577 - [SysML] Cannot create diagrams

が解消され、無事に更新プラグインにマージされたみたいです。

更新をかけてみると無事に SysML ダイアグラム作成メニューが表示されました。

いい感じですね。

モデル・エクスプローラー側からも表示可能です。

いい感じですね。

Forum 上の話しとしては、オフィシャルには 2021-06 はスキップしたけど、2021-06 相当にアップデート可能な URL 情報を、Papyrus Web サイト上で紹介してくれる予定みたいです。

もう少しすればアナウンスがありそうですね。

こちらも前の記事の通り Papyrus の日本語化対応を進めておりまして、上記表示の通り、SysML プラグイン向け対応も粛々と進めています。

ダイアグラム作成が正規の手順で出来ないという問題がクリアされたので、こちらも次のアクションに移ろうかなと思っています。

色々と待ち遠しいですね。

2021/07/09

Papyrus 2021-06 Nightly がいつからか Eclipse 2021-06 ベースに

さきほど使っている Papyrus 2021-06 Nightly の Software Update をかけたのですが、プラグインアップデートが出来ないというエラーが発生しました。

具体的には通常のアップデートを行おうとすると、以下の使用可能な更新が見付かります。

実はその裏で以下のようなエラーが発生しています。
また先程のプラグイン更新も進んでいくと以下のエラーが表示され、更新出来ない状況です。

最後のエラー内容を見てみると、前々から話題となっている XWT に関係する内容で、またXWTプラグインとしては 2021/5/26 版を参照しているみたいです。

僕が使っている 2021-06 Nightly は Eclipse 2021-06 がリリースされる結構前から配布されていた奴で、上記のようにプラグイン更新を適宜かけながら使ってきました。実際、ベースとする Eclipse は以下の通り 2021-03 です。


どのタイミングなのか分かりませんが、Papyrus 2021-06 がベースとする Eclipse が 2021-03 から 2021-06 に変更されているのかもしれません。

そのため新たに Papyrus 2021-06 Nightly をダウンロードしてベースとする Eclipse を確認すると以下でした。

確かに Eclipse 2021-06 ベースになっていますね。

最新の Nightly でソフトウェアの更新(プラグインの更新)を行うと、無事にインストールを完了しました。

Papyrus 2021-06 のオフィシャルアナウンスに向けた準備が進んでいるのかもしれませんね。

また適宜確認したいと思います。

2021/07/04

最近の Eclipse では Java VM が内包されている? (Eclipse IDE for C/C++ Developers 2021-06)

Papyrus もそうではありますが、自分としては通常の Eclipse も良く使っています。
特に Eclipse IDE for C/C++ Developers が、Java の開発環境と共にメインのIDEとなっています。
今回、Eclipse 2021-06 がリリースされたので、C/C++ Developers 版をダウンロードしてみました。

ダウンロードサイトからzipをダウンロード・展開し、eclipse.exe をダブルクリックして無事に起動するのを確認しました。


・・・と、ここまで実施した中でふとした疑問が。。。
「Java VM の指定は??」

少し前の Eclipse は起動する Java VM を eclipse.ini ファイルにて指定したりしてました。この記事とかですね。

指定しない場合には、「Java VM が見つからない」というエラーメッセージダイアグラムが表示されて「eclipse.ini に指定しないと・・・」と気づくことが多かったのですが、2021-06 では何故起動したのか・・・?

まずは [Installcation Details] のコンフィグレーション内容を確認してみようかと。[Installation Details] は上記画像の左下にあるボタンをクリックすることで表示できます。

その結果は・・・


おお! Java VM 指定がなされています(上記の赤字の部分です)。抜き出してみると、以下です:
-vm
C:\Eclipse\eclipse-cpp-2021-06-R-win32-x86_64\eclipse\\plugins/org.eclipse.justj.openjdk.hotspot.jre.full.win32.x86_64_16.0.1.v20210528-1205/jre/bin\server\jvm.dll
なるほどです。

もしかしたら Eclipse IDE for C/C++ Developers に特有の設定なのかもしれませんが、OpenJDK として提供されている Java VM の 16.0.1 の JRE を同封して使用する設定になっているのですね。
2017年頃だったでしょうか、Eclipse Foundation に IBM から Java VM が移管されて OpenJ9 として開発されることになったと思いますが、言語バージョンの問題などもあったのでしょうか、結局は OpenJDK を使用することになったのでしょうかね。

今後の Eclipse は JavaVM同封 が基本になるのでしょうかね?

現状の Papyrus もどうなっているのか、少し気になります。

そういえば少し前の Eclipse (C/C++ですが)の頃から、新しいバージョン (2021-03とか2021-06とか)が出たら、自動的にバージョンアップがなされているみたいです。
それとの関係もありそうですね。

また確認してみようかと思います。

2021/06/25

オフィシャルなリリーススケジュールでの次版は 2021-09 だけど 2021-06 RCP はリリースされる予定

先日来の記事で 2021-06 リリースが厳しそうかなとはお伝えしていますが、最終的な結論としては、XWTとの統合に関する問題により、オフィシャルには 2021-06 はスキップされ、2021-09 が正式リリースとなる模様です。ただ、RCPに関しては、2021-06 相応のものが今後リリースされていく模様ですね。

Papyrus Forum の以下の記事にて説明されています:

少し残念ですが、致し方ないですね。。。

この先は、2021-06 RCP のリリースに合わせてて今後の評価を進めていこうかと思っています。

なおフォーラムの以下の記事に少し憤りを感じる投稿がありましたが、大人の対応がなされました:
僕も「Papyrus is not in the 2021-06 release train」の Reply の意見と同意見です:
I really like your way to not release just because of a schedule, but to only release tested and working builds.

仕事でやっている場合には、そういう訳にはいかない時もありますが。。。 

2021/06/11

Papyrus 2021-06 のリリースは厳しそう・・・

前の記事に記載した通り、Papyrus 2021-06 の早期リリースに期待していたのですが、Papyrus の Forum における記事:

Cannot install Papyrus-Update-5.2.0I2.zip on 2021-06 - missing XWT

に以下の記載があるのを見つけました(Wed, 09 June 2021 13:28):

due to the missing XWT (and other rather late fixes) we were not fully sure to provide a stable release as part of the release train. Therefore, Papyrus temporarily leaves the train for Eclipse 2021-06. However, we will provide a 2021-06 compatible update site as soon as possible to enable users installing Papyrus in the upcoming release. This update site will be announced in the forum.


うーん・・・

オフィシャルなリリースは遅れて、何かしら update site が提供されるみたいですね。

ちなみに話題の一つである XWT とは、ここに説明があるものです。

思ったよりも難産の様ですね。。。

前の記事では、少し楽観的に考えていた様ですね。

ちなみに Papyrus の各種プラグインの状況は このGerritのサイト で確認出来ます。

確かに失敗ビルドも多いのですが、古い開発品もいっぱいあって、どれが成功してないと問題なのか、見通しづらいというのはありますが。。。

どちらにしても、Papyrus Forum での update site のアナウンスを待ちたく思います。

少し残念です。。



2021/06/09

2021-06 Papyrus はいつ出るの?

そういえば 2021-06 Nightly の評価を進めていますが、既に6月に入ってしまったので、評価している奴がリリース版なのか、そうでないのか、が不明確になってきていますね。

まずベースとなる Eclipse 2021-06 のリリースは

June 16, 2021

に予定されています(リリースプランのページ)。

ベースの Eclipse がリリースされた後、早い時で数日、遅い時で数週間ぐらいした後で、同版に対応した Papyrus がリリースされます。

最近はリリースが少し遅れ気味ではありますが、現在の2021-06評価での感覚としては大幅な遅れはないのでは、と思っています。

SysML 1.6 プラグインの件は気になりますが、先に Papyrus 自体がリリースされ、その後、同Papyrusに対して SysML プラグインが対応するという手はとれるかと思います(その時点で問題がクリアになっており、後は SysML プラグイン側のみが対応すればよい状況であれば)。

それらを総じて、ざっくりと考えると、

2021年6月23日(水)

あたりが正式リリースではないでしょうか。予想ですが。

2021/06/08

2021-06 Nightly + SysML 1.6 プラグインで Requirement Extension を試してみた

前の記事に記載した様に、少し特殊なことをすれば、現在の Papyrus 2021-06 Nightly と SysML 1.6 プラグインによるダイアグラム表示を確認することが出来ます。

そこで気になっていた SysML 1.6 での Requirement Extension を試してみました。

試した結果のダイアグラム表示は以下です:


なかなかいい感じですね。

少し気になったのは、Requirement Extension は Profile で Stereotype のため、何かしらのモデルに Stereotype を適用する形になるため、その元となるモデルをどのように作成するか、です。

最初、要求図上で作成した Requirement に Extension の Stereotype を適用してみたのですが、それこそ
<<Requirement, PerformanceRequirement>>
のように、2つの Stereotype が適用されている形となります。

下図右下の黄色にしたモデル表現の様です。


適用されている Stereotype の Requirement と Performance Requirement の両方の id と text が規定可能となっています。

これが Requirement Extension に対する正しい定義モデルなのかどうか確認出来ていませんが、実運用上ではトラブルの元にはなりそうです。なお、正しい定義モデルかどうかの確認は、
  • Requirement Extension は Requirement に対してどのように仕様定義されているか
  • Papyrus の Requirement Extension はその仕様定義に即した表現となっているか
  • その仕様定義では異なるプロパティと区画表現にて独立化される結果となるか
が必要になりそうですね。

上記の運用上のトラブルを避けることを念頭に現在は、
  1. Model Explorer 上で UML for SysML 1.6 メニューから素の Class を作成
  2. 作成した Class に対して Requirement Extension の Stereotype を適用
としています。

ただユースケースとして、
  1. まずはカテゴリを気にせずに要求をリストアップ
  2. その後、各要求をカテゴリに分類
とした場合の使い方に対する注意が必要そうです。例えば
  • 元の要求をそのままに、新たにカテゴライズした要求を作成し関係を張る
  • 元の要求に新たに Stereotype を適用し、元の要求の内容をコピペ
とか考えられますが、運用としてはどちらもありそうですね。

少し検討してみたく思います。。

なお 「UML for SysML 1.6 > Class に Stereotype 適用した Requirement Extension」では、Extension で拡張された「Risk」と「Verify method」がプロパティから選択可能となっています。


残念ながら <<Requirement, PerformanceRequirement>> の2つが適用されたモデルでは、この「SysML 1.6」のプロパティー画面が正しく表示されませんでした(真っ白)。

ツール機能を含めた運用としては、両 Stereotype の同時適用は避けた方が良さそうです。


そろそろ RCP Nightly(2021-06)を使い始めてもいいかも(その4)/ SysML

これまでの記事にも記載した通り、最新の Papyrus における SysML プラグインはデバッグ中の状況みたいですが、最新の SysML Nightly Plugin を導入した後にテストをしてみようとしてふと気が付きました。

Papyrus のプロジェクトを作成する際に、最初に作成するダイアグラムを指定できるのですが、そこの選択肢として SysML のダイアグラムが表示されています。


このような感じです。
プロジェクトを作成するダイアログ上で Next (次へ)を進んでいって、一番最後に表示される画面です。ここまで行かずにプロジェクト作成を完了することも多いのですが、この一番最後の画面でプロジェクト作成時に同時に作成するダイアグラムを(複数)指定できます。

この中の SysML ダイアグラムをチェックして、どうなるか試してみました :-)

結果は以下です:


無事にダイアグラムが作成されています!

とりあえずブロック定義図でモデル化を試してみましたが、普通に使えそうです。

現在発生しているSysMLプラグインの問題は、ダイアグラム作成用のドロップダウンメニューが表示されないという現象ですが、
  • とりあえず最初に全ての空のダイアグラムを作成
  • その上にモデル作成を実施
  • 別のダイアグラムが必要な場合は、最初に作成したダイアグラムをコピーして、その上の既存のモデル要素をダイアグラムから削除し(注:モデルの削除ではなく、ダイアグラム表示の削除)、新たなモデルを作成
として進めることで、当面は運用可能かもしれません。

色々と試してみたいこととかあるので、無事に問題が解消されるまでは、このやり方で進めようかと思います。

なお表示画面から見て取れる様に、日本語化の方、進めています。SysMLのキーワードの日本語化も進めたかったので、まずはこれで試してみようかと思います。

そろそろ RCP Nightly(2021-06)を使い始めてもいいかも(その3)/ SysML

2021-06 に向けてウォッチ中です :-)

SysML1.6 プラグインに少し動きがあり、lastSuccessfulBuild の update site がこれまでの

https://ci.eclipse.org/papyrus/job/papyrus-sysml16-master/lastSuccessfulBuild/artifact/releng/org.eclipse.papyrus.sysml16.p2/target/repository/

から

https://ci.eclipse.org/papyrus/job/papyrus-sysml16-master/lastSuccessfulBuild/artifact/sources/repository/

に変更された模様です。

ただ SysML のダイアグラムが表示されないという状況は変わらずですね。

2021/05/25

そろそろ RCP Nightly(2021-06)を使い始めてもいいかも(その2)

前回の記事から、ちょこちょこと Papyrus 2021-06 に向けての状況を確認しています。

現状は Nightly ベースなので、プラグインのアップデート毎に更新されていっています。

現状はこのような感じですね。


前回の記事にも記載した SysML1.6 でダイアグラム作成が出来ない問題は変わらずですね。



なお Software Designer の最新の成功ビルドの URL が、前までの 2020-12 ベースから 2021-03 ベースに変わったのかな? 更新でURLにアクセス出来ないというエラーが出たので。2021-03 ベースの URL は以下の様で、こちらに変更した無事にアップデートがかかりました。
あと2021-06まで、あと2〜3週間ぐらいですかね。

もう少しですね。



2021/05/18

2021-06 での SysML Diagram 表示に関する不具合の件

前の記事で記載した「2021-06 での SysML Diagram 表示に関する不具合」の件ですが、バグリストに登録されたみたいですね。


原因が特定されており、またバグFIX のターゲットが「Target Milestone: 5.2.0」の様なので、2021-06では解消されてそうですね。

楽しみです。

2021/05/13

2021-06 で日本語化が出来ればいいな

前の記事の通り、現在、2021-06 の評価を進めています。

前々からの思いとして、Papyrus の日本語化が出来たらいいなというのがあり、現在、その対応・評価を進めてみています。



無事に日本語化が出来たら公開したいと思っています。

リリースまでに対応が間に合えばいいのですが。。。