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2024/07/02

Papyrus 6.7 が出たような出てないような。そして今後のアナウンス。

3の倍数の月(3月、6月、9月、12月)は新バージョンの Papyrus リリースに心躍らせる月なのですが(スキップされる月も多いですが)、この6月に「Papyrus 6.7」がリリースさせた模様です。

「模様です」というのは変な表現ですが、ダウンロードサイト(ここ) はまだ更新されておらずバージョン 6.6 のままです。ただ Papyrus フォーラムの記事:
がアップされており、そのタイトルの通り、リリースされた模様です。

僕はRCP版を基本使っているのですが、上記フォーラムに記載されたRCP版リンクからダウンロードした「papyrus-2024-06-6.7.0-win64.zip」ファイルを展開すると、タイムスタンプが 2022/12 のものとなっています(以下のエクスプローラ画面で見て取れます)。


実際、RCP (papyrus.exe)を起動すると、以下のように "2022-12" と入ったスプラッシュ画面が上がってきます。


だめおし、ではないですが起動後の papyrus のメニューから "About Papyrus" の画面を表示させると "2022-12 (4.26)" となっています。


何かの手違いかと思いますが、少なくとも RCP 版はオフィシャルなダウンロードサイトに上がってくるのを待った方が良さそうです。

なお先の記事には今後に関する様々な情報が記載されています。簡単に要約すると以下とのことでした。
  • このリリースは、GMF (ダイアグラム用) と XWT (プロパティ ビュー用) に基づく最後のリリースであり、次のリリースからは Sirius (ダイアグラム) と EEF (プロパティ ビュー) に基づく予定。
  • それもあり、次の Papyrus バージョンは Papyrus 7.0 と呼ばれるメジャーバージョンになる予定で、Eclipse 2024-12向けに計画されている。
  • 変更の範囲と数を考えると、2024年12月というのは暫定的な目標であり、必要な場合、移行プロセスは2025年に続行される。
色々と知っている内容とあわせて、ざっくりとした僕の理解は、
  • Web ベース と Desktop ベース のどちらのプラットフォームも実現可能な Eclipse-Sirius というものを OBEO 社が開発中ですが、今後、Papyrus も、この Eclipse-Sirius ベースに移行する
です(間違っているかもしれませんが)。

なお、色々と知っている内容としては、
  • Eclipse-Sirius のサイトは ここ です
  • (Sirius + Papyrus) × Web というウェビナーが ここ から閲覧できます(EclipseCon 2023 in Ludwigsburg, Germany) 
と、後、特に興味がある
  • SysON という webベースの SysMLv2 モデラ―が開発中(SysON は ここ です)
です。

SysON が SysMLv2 向けのモデラ―であること、Sirius ベースであること、また Papyrus の統合を想定していることは SysON の GitHub ページ に記載されていたため把握していましたが、正式に Papyrus 側からアナウンスされたのを見たのは個人的には初めてでした。

これら諸々のボリューム感を考えると「必要な場合は、移行プロセスは2025年に続行」かなと思えたりしますが、Papyrus も少し形を変えて後も進化し続けることは、とてもうれしく思っています。

ps.
実は過日 SysON のことを知った後、「もしかして Papyrus は SysON に統合されて発展的解消するのかな?」と考えたりしてて、「その場合、このブログはどうしようか。。。 最悪終了かな。。。」と思ったりもしていました(それもあって、今年はあまり記事を更新していませんでした)。Papyrus 7.0 として、この先も継続するのであれば、僕としても引き続き、記事を書いていければ、と思っています。