ある程度使っている中で,一般的なプロジェクトの一部として Papyrus のモデルを作成・登録したい場合も出てくると思います.その場合は素のプロジェクト(上図中リストの Project... から)を作成して,そこに適当なフォルダ(上図中リストの Folder)を作成し,そこに Papyrus Model (上図中リストの Papyrus Model)を作成することも出来ます.元のプロジェクトがソースベースの場合やドキュメントベースの場合には Papyrus Project ではなく Papyrus Model を使う方が便利です.僕も幾つかのプロジェクトではそうしています.
File → New → Papyrus Project の選択で New Papyrus Project Wizard が開きます
Architecture Contexts や Architecture Viewpoints という選択肢があります.
因みに Papyrus 2.0.2 での New Papyrus Project Wizard は以下のような画面でした
因みに上記 Papyrus 2.0.2 の画面で SysML 1.4 が選択できるようになっているのは Additional Component として SysML 1.4 を追加しているためです.またボタンの文字表示が日本になっていますが,これも日本語化対応のプラグインをいれているためです.
それらについては,また紹介できればと思います.
今回は Papyrus 2.0 から Papyrus 3.0 への変更調査もしたいので,じっくり確認していこうと思います.
このように不明点に出会ったら,あせらずに画面左したのヘルプマークをクリックします.そうすると以下のようにヘルプ付き画面に変わります.
これを読んでみた方がよさそうですね.それについてはまた別記事にまとめるとして,まずは デフォルトの UML を選択して進めます.
基本的には Papyrus 2.0 系と同じなのですが一点だけ違う所があります.
Papyrus 2.0 系 ではモデルファイル名は "model" という文字列でデフォルトで入っていました.もちろん修正可能ではあったのですが,デフォルトである model という名前で使うことが多かったです.Papyrus 3.0 ではモデルファイル名は空欄になっています.
実はここ,プロジェクト名を入れると連動してモデルファイル名に同じ名前が入力されます.
まず Root model Element name が前は "RootElement" がデフォルト設定だったのですが,今回は モデルファイル名が入っています.実は一度 Back ボタンで戻り,プロジェクト名と異なるファイル名にしてみたのですが,Root model Element name に表示される名前はモデルファイル名の方でした.因みに Root model Element name は,その名の通り,UMLでモデル化する対象のルートとなる Model パッケージの名前です.この名前は,他のモデルを Import したり UMLプロファイルを読み込んだりする際のルート名となるため,実は Papyrus 2.0 系の共通的なデフォルト名だと,その際に名前がわかりづらく,後々変更するなどの面倒くさいこともあったので,今回のモデルファイル名(また大元となるプロジェクト名)に連動させるというのは良い感じに思えます.
また別の違いとしては,Select a Diagram Kind に表示される Diagram/Table の数が増えています.プロジェクトやモデル作成時に選ばなくても後で選べますし,いつも数多くのダイアグラムを作成するため,この初期画面で選択することはほぼないのですが.
因みに増えているのは
- Generic Table
- Relationship Generic Matrix
- View Table
の3つみたいですね.
これらについても,またおいおい.
その下のチェックは,後で対応できるので,ここでは何も指定せずに進みます.
それで Finish を押すと
Papyrus の見慣れたトップ画面となりました.
とりあえず今回はここまで.
今回の内容でも,いくつか宿題が出来てしまいました...