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2019/06/05

UML Profile の適用方法

はじめに

前回の UML Standard Profile の記事を書いた後でふと気になり、 これまでの記事を見直して Profile 適用方法について書いてないことに気が付きました。 そのため Papyrus における Profile 適用方法について書いておこうと思います。

モデルへのProfile適用

最初にすでに何かしらの Papyrus UML モデルが作成されていることを前提とします。

また一般に、作成するモデル全域にプロファイルを使用可能としたいケースが多いと思いますので、 それを前提として話を進めます。

まず最初に Model Explorer 上で最上位のモデル要素 (それは Model となります。 この記事を参照下さい)を選択します。 こんな感じです。

その後、右下の Properties タブから Profile を選択します。

この Profile applications の所で適用するプロファイルを選択する操作となります。

その右上の所に列をなした操作ボタンが見て取れると思います。

このボタン列は左から、適用するプロファイルに関する以下の操作が行えます。

  1. Apply profile -- ユーザが作成した Profile の適用
  2. Remove selected elements -- 選択したプロファイルの適用を解除します (プロファイル適用後の操作となります)
  3. Apply registered profile -- Papyrus に登録されているプロファイルを適用します

今回は Standard Profile の適用を考えるので3番目の Apply registered profile で説明します。 1つ目の Apply profile はユーザ作成プロファイルの説明を行う際にまた説明しようかと思いますが、 適用するプロファイルの選択方法だけの話なので、プロファイル適用後の各モデル要素へのステレオタイプ適用のやり方は同じです。

3つ目のボタン Apply registered profle (ボタン上にマウスをあてて少し時間をおけば本文字列が表示されます。 なおこのボタン上のアイコンが何を示しているのか、すみません、理解していません。。) をクリックします。 そうすると以下のダイアログが表示されます。

Eclipse Marketplace からどのような拡張機能を導入しているかにより表示されるプロファイルは異なりますが、 色々と魅力的なプロファイルが registered されているのかが見て取れます。

今回は Standard Profile の適用で進めていくので Standard と表示されているプロファイルを選択し OK をクリックします。 そうすると Profile applications が以下のように変化するかと思います。

これでモデルへのプロファイル適用は完了です。この後、モデル要素に対するステレオタイプ適用について説明します。

モデル要素に対するステレオタイプ適用

モデル要素に対するステレオタイプ適用はダイアグラムベースで行うことが多いかと思いますので、 ここではクラス図を元に説明します。今、以下のようなクラス成果物 (Artifact)、およびモデル (Model)が 作成されているとします。

ここでクラス (Class)に対してステレオタイプを適用するとします。 まずはクラス図上で本モデル要素 (クラス/Class) を選択し、その下の Propertiesタブの Profile を選択します。

Applyed stereotypeという表示になっているかと思います。 ここで[+]ボタン(Apply stereotype)をクリックします。 すると以下に示すダイアログが表示されます。

左側に対象とするモデル要素に適用可能なステレオタイプが表示されます。 どのモデル要素が対象となるかはステレオタイプ定義の際に規定してあるのですが、 前回のStandard Profileの記事の表では 適用先と表示された列が該当し、今回では Class と記載されたものが対象となります。

今回は «Auxiliary» を選択し、右向きの矢印(⇒)をクリックすることで Applied Stereotype に移動します。

そしてOKを押すと対象とするモデル要素にステレオタイプが適用された表示となります。

クラス図上で «Auxiliary» が適用されているのが見える化と思います。 また Propertiesタブの Profile の所にも選択したステレオタイプが表示されています。

ステレオタイプに属性が定義されている際には、この Properties/Profile の所で設定ができるのですが、 今回は特に指定されているものがないので説明を割愛します。 また自身でProfile定義を行った際に使い方、およびクラス図上での表示のさせ方を説明しようと思います。

同じく Artifact および Model のモデル要素にもステレオタイプを適用してみようと思います。 各々を選択して、同じく Applyed stereotype を選択するとArtifactおよびModelの順に以下のダイアログが表示されると思います。 モデル要素毎に適用可能なステレオタイプが選択されているのが見て取れます。

そして最終的にはこのようなステレオタイプを適用したモデル(クラス図)となりました。

細かな部分で説明をはしょりましたが、基本的なプロファイル適用操作はこのようになります。