モデル化を行っている時に、モデル要素の Properties 表示で「Name」と「Label」があります。
それが正規の「モデル名」だとして、この「Label」は表示名を表します。
特に日本語圏でモデル化を行っている場合、
- モデル化を検討している時や人に見せる時には「日本語」で表示したいけど、モデル作成後にコード生成を行う場合には「英字名」を使いたい
というケースもあるかと思います。
その場合、この「Label」が役に立ちます。
上記の例で「NameをCar」とし「Labelを自動車」として与えると、モデル表記(例えばクラス図)上では「自動車」と表示されます。内部的な正規の名前は「Car」のままです。
「別に Name の所に日本語名を入れれば良いのでは」と思われるかもしれませんし、たしかにそれで問題なく名付けも表示も行われますが、例えばJava/C++のコード生成などをした際に日本語名がトラブルになることがあります。
そのため、日本語を使用したい場合には、
- 正規名(Name)は英字名で
- 表示名(Label)は日本語で
なお、幾つか「バグ?」と思われる挙動があり、最初に Name に日本語名を付けてモデル化作業を進め、その後、「NameからLabelに日本語名をコピペして、その後、Nameに英字名をつける」とした場合、正しく名前が表示されないとか、Labelにコピペした日本語名が消失するという問題に出会うことがあります。
最初に Name に日本語名をつけることは自分もすることが多いですが、そのような名前変更の作業を行う場合には、
- 最初に Name に書かれている名前を「切り取り(Cut)」
- その後、Nameに英字名を入力し Enter キーを押して確定
- その後、Label に切り取っておいた(日本語の)名前を「貼り付け(Paste)」
- その後、Labelの所で Enter キーを押して確定
という手順を取る方がトラブルに合わなくて済むかと思います。
なお手順2および手順4で Enter キーで確定した場合、セルの色とダイアグラム上のモデル名が変わるので、変更されたことの確認を明確に行うことが可能です。